〜ひそやかに咲く名も無き花〜

思考整理、時々ポエマー。自作です。著作権フリーではありません。

あと数時間

明日はもう来年

まだ実感がわかないのですが…

 

この一年 このブログを見つけて下さり

読んでくださり ありがとうございました

 

色んなことが頭の中を占めています

 

これで最後か次で最後か

逃げだしたい気持ちには蓋を

 

私が下ろしたシャッターは

もう開くことはない

それがわからぬ人々は

こじ開けようと寄ってくる

 

優しさに甘えていいのは

許された人だけだよ

 

持ち物も気持ちも 少しずつ整理

来年はもっと磨きをかけて

動いていこうと思います

 

どうぞよろしくお願いします

皆さま良いお年を✨

 

半径1mの平和

『#半径1mの平和』𝕏の企画に乗っかりました

 

『半径1mの平和』

大事なものは手に届くところにはない
でもそれがいいと思う


爪の先から胸の中心まで約75cm
それより少し先
グッと伸ばして足は届くが手は触れない


私のパーソナルスペースはそれより広い
この範囲に来れるのは それなりの人
簡単に入って欲しくはない


人見知りには『間』があれば安心で
おひとりさま好きには自分が保てる
無条件で入れるのは動物🐱🐶くらいだ


この中には自分の好きなことだけでいい
自分の機嫌を自分でとるのに必要なもの
可愛いもの、あったかいもの、かっこいいもの
あとは…おやつ!
ささいな幸せで埋め尽くし ほっこりしたい
そんな半径1m

ホットミルクの後は

『#飲み物と推しと』𝕏の企画に乗っかりました

 

 

『ホットミルクの後は』


「ねぇ、ひと息つかない?」

眉間に皺を寄せ一枚の紙をずっと眺めている相方に声を掛ける。

 

「緑茶、ほうじ茶、紅茶、コーヒー、ハーブティーなど様々とり揃えておりますよ。」

「え?ラテ?」

選択肢にないものを答えるのも織り込みずみだ。


「それでは 抹茶ラテ、ほうじ茶ラテ、カフェラテなど いかがでしょう。」

「はぁ?アルコール? だぁめっ! 締め切りは明日でしょ。ちゃんと終わってからね。」


もう注文なんて聞いてやらない。
ホットミルクにハチミツを入れシナモンを少し。
「はいどーぞ!」


さっと飲み干し空になったソーサーを無言で返しつつ また紙を手にとっている。

「対価をいただきたく。」じっと顔を覗きこむ。「なるほどね、チラ見だけなんだ、ふーんそっか。じゃあ出かけてくる。」


「すぐ終わるから」と 靴を履いている私を背中から抱きしめてきた。そういうとこだぞ。

「コンビニにアルコール買いに行くだけ。さっさと終わらせてね。」


帰る頃には終わっているだろうか。少しゆっくり買い物しよう。おつまみも足してあげようかな。

夢物語シリーズ②

『海はどこだ』


何をしてたのか、なぜここにいるのかわからない。帰りたい。いや、どこへ?

 

駅を目指せば見つかるかもしれないと思ったが、方向もわからぬまま 深夜の住宅街を彷徨っている。


何かと失敗が続いて何もかも嫌気がさし、飛び出して東にひたすら車を走らせた。
までは良かったが、ここがどこなのか皆目わからない。


そうだ、スマホだ。左手と鎖で繋がれているのではないかというくらい肌身離さないスマホだ。


見当たらない。あれに全てがある。
スケジュールも好きなことも嫌いなことも、全てがあの中にある。


どこにいったのだ?
他人に見られたら終わってしまう。何もかもがあの小さい物に閉じ込めてあるのだ。


あの小さいものは便利だ。秘密は全部あの中だ。失くすわけにはいかないのに…


しばらく探してはみたが あきらめた。
それすら もうどうでもいい。
何にたいしても気力が湧かない。


忙し過ぎたのだ。
電話が鳴らなければ もう客のつまらない一言に怯えなくて良い。それでいい。

 


このまま東に進んでみるか。
太陽が昇る頃には 海が見えるかもしれない。

 


場面は変わり 山の中を歩いている

 

 

どこだかわからないが 喉がかわいた。道の先に展望台らしいものがみえる。

 

朝日がもう顔を出しそうな明るさだ。
海は見えない。海に行きたかった。


山の景色もいいもんだな。登ったのはいつぶりだろうか。
急に険しくなり一足一足が重い。
いつの間にか崖を登っていた。
近くのように見えた展望台は遥か先だ。
苦しい。苦しい。苦しい。
掴んだ手を離せ。

そうだな、離せばもうラクになる。

 

 

場面は変わり 砂浜の上に座っている。

 


波の音が心地よいメロディーを奏でている。
やっと辿りついた。眠ろう。癒しの音に包まれながら。

 

その時

突然やってくるかもしれないその時
後悔しないよう
大切な人には伝えよ という


想いを伝えるのは難しく
なかなか できないのも また人生


突然やってきたその時は
全てを無に帰す


しかし
それは本人だけのことで
周りはついていけないもの

 

ゆっくり 時間をかけて
忘れなくていいし
苦しかったら
全てから離れてもいい
笑える時まで 自分に優しく
思い出に変わる日まで
少しずつ少しずつ歩んで

 

口に出来なかったとしても

互いに想いがあったなら
きっとどこかで
繋がっていると信じている