〜ひそやかに咲く名も無き花〜

思考整理、時々ポエマー。自作です。著作権フリーではありません。

壊す

壊すのは好きじゃない。だからそういうの見るのも苦手。テレビやネットで見かけたら目をそらす。

 

そうは言っても、物は落として壊しちゃうし (このそそっかしさを恨むレベルで)。見たくなくなったり、整頓したくて、消したり捨てたり閉じることはあるわけで。

 

たくさんは望まなかったよね。少しの幸せと平凡さ。それくらい。隣の芝生は青くなかったし、小さなテリトリーで満足してたよ。

 

自分自身の言葉で制限して、我慢して、縛り付けて。それでもその中に小さな楽しみを見つけて、折り合いもつけてきた。そうしてきたつもりなんだけどな。

 

最低限これはという条件くらいあるのよね。それさえもう守ってくれないのなら、壊すしかなくない?おそらく、もうとっくに終わってたんだから。

 

欲しがってばかりだから、絶対にあげないものもあったよ。その理由を聞かれても言わなかった。自分で気づいてくれなきゃどうしようもないから。でも、それはなかったね。

 

私に与えてくれたものは何だろう。思い出すことさえできない。こっちだってないって言われちゃうのかな。お互い様って。

 

それならそれで仕方ないか。私、不器用なんだもの。