壊すのは好きじゃない。だからそういうの見るのも苦手。テレビやネットで見かけたら目をそらす。
そうは言っても、物は落として壊しちゃうし (このそそっかしさを恨むレベルで)。見たくなくなったり、整頓したくて、消したり捨てたり閉じることはあるわけで。
たくさんは望まなかったよね。少しの幸せと平凡さ。それくらい。隣の芝生は青くなかったし、小さなテリトリーで満足してたよ。
自分自身の言葉で制限して、我慢して、縛り付けて。それでもその中に小さな楽しみを見つけて、折り合いもつけてきた。そうしてきたつもりなんだけどな。
最低限これはという条件くらいあるのよね。それさえもう守ってくれないのなら、壊すしかなくない?おそらく、もうとっくに終わってたんだから。
欲しがってばかりだから、絶対にあげないものもあったよ。その理由を聞かれても言わなかった。自分で気づいてくれなきゃどうしようもないから。でも、それはなかったね。
私に与えてくれたものは何だろう。思い出すことさえできない。こっちだってないって言われちゃうのかな。お互い様って。
それならそれで仕方ないか。私、不器用なんだもの。